アナフィラキシーとは?

増えるアナフィラキシーショックの患者数

アナフィラキシーとは、特定の原因物質に触れることにより重篤なアレルギー反応が起こる事です。
ここ近年では食品由来のアナフィラキシー症状が子供の間で見られるようになってきており、子育て中の家庭では子供の体調の変化を細かく見守っていく必要があります。

アナフィラキシーの症状としては挙げられるのは「皮膚症状」「消化器症状」「呼吸器症状」です。
これらは原因となる物質を経口または吸引することで発生します。

症状は原因物質が体内に入ってすぐに起こるというケースは少なく、ほとんどが体の中に入ってから少しの時間を置いて発症します。

しかし一旦発症してしまうと症状は急激に進行するため、重篤になってから病院に運び込んでも既に手遅れだったということも起こるのです。

アナフィラキシーの反応の中でも特に危険性が高い反応が起こるものを「アナフィラキシーショック」と言い、血圧が低下して意識が混濁をしたり、完全に脱力して自力で動くことができなくなったりといった症状として現れます。

アナフィラキシー症状は最初から重篤になるというケースは少なく、2度目以降に急激に発症するというケースがほとんどです。

そのためじんましんや眼球充血、腹痛や嘔吐といった前兆症状が突然に起こった場合には、その前後の行動をしっかり考え直して原因を追求していくことが大切になります。

こうした食品由来のアナフィラキシーショック事例はここ10年くらいで急増してきており、新たに親になる人達はそうした問題が起こり得るという知識をあらかじめ備えておきましょう。

個人間の反応の差が大きいアナフィラキシー

アナフィラキシーの難しいところは、反応が一律ではなく環境や体質によってかなり大きく異なるという点です。

まずアナフィラキシーの原因になる食べ物についてですが、古くから言われている「鶏卵」や「ピーナッツ」「そば」といったものを筆頭に、現在まで数多くの食品が報告されています。

近年報告例があったものだけでも「牛乳」「小麦」「エビ・カニ(甲殻類)」「イカ」「イクラ」「オレンジ」「牛肉」「サケ」「やまいも」「りんご」などとかなりの種類におよびます。

また人によってアナフィラキシーの症状の発露は大きく条件が異なっており、ちょっと食べただけでもすぐに発症してしまうという人もいれば、たくさん食べた時にだけ発症する人などさまざまです。

アレルギーに関する症状は決定的な治療法はなく、医師にかかってもあくまでも対症療法が基本となります。
大人になってから急激な症状に見舞われないように、離乳食の段階から子供のアナフィラキシーについては親がしっかり監督していく必要があるでしょう。