ママの就活をバックアップ!「マザーズハローワーク」

全国にある女性の就業支援をするための施設

子育てをしながら就業を目指している女性を支援するため、厚生労働省が平成18年から設置を始めたのがマザーズハローワークです。

発足当初は全国12ヶ所に限定されていましたが、その後に他の地域からも子育て中の女性で再就職を希望しているという声が大きくなったことから平成19年以降から順次全国展開がされる方針がとられるようになりました。

マザーズハローワークの他に、通常にハローワーク施設の中に「マザーズサロン」という女性専用の場所を設置する例もあり、就業時間やエリアが限定される女性にとって便利な職探しが出来るようになっています。

一般向けのハローワークと比べてマザーズハローワークが異なる点は5つあり、「就業希望者のニーズに沿ったマッチング」「子連れで訪れやすい環境整備」「子育て支援を行っている外部機関との連携」「ニーズに沿った求人の確保」「就業支援セミナーの実施」です。

これらはいずれも通常の職探しの現場において、自分で子育てに関する条件を担当者に説明しなければならないところ、その前提条件をハローワーク側が代行することにより就職活動のための情報収集の手間を省くことを目的としています。

企業にとっても子育てのために一旦リタイヤした優秀な女性人材を獲得することは大きなプラスになりますから、こうした取り組みは社会全体を活性化していくための大きな役割を持つものです。

まずは気軽に相談に行ってみてください

マザーズハローワークは、今すぐにでも働きたいという人だけでなく、将来的にどういった仕事ができるか相談をしたいという人からの相談も受け付けています。

転職というのは独身で現役会社員の人にとってもかなり難しいもので、今自分ができることをどのように次の仕事に活かして行けるかということについて深く戦略を練っていかなければいけません。

まして子育てのために一旦退職をされている女性の場合、仮に優れた資格や実績を所有している人であっても、ブランクがあることからどういった転職活動をすべきかわかりづらいことでしょう。

そうした条件が限定される中での職探しでは、先に同じような環境から仕事を求めて行った人の話を参考にするのが一番です。

マザーズハローワークでは、既に運用から10年以上が経過していることもあり、蓄積されたノウハウもかなりの量となっています。

それぞれの状況に応じた職探しの方法や、実際の就業の様子などを教えてもらうことができるので、将来的に再就職を考えている人の不安を大きく軽減させてくれるでしょう。

キッズコーナーなど子供を預かってくれる施設も備えられていますので、まずは最寄りの施設に気軽に訪れてみてください。