「ありがとう」が言える子どもに育てる為のポイント

ソファーで遊ぶ

感謝を伝える大切さ

人から何かをしてもらった時、自然な流れで「ありがとう」と素直に言葉が出てくる子どもになって欲しいと願っている方も多いはずです。
大人でも素直に言えない人が多いため、自分の子どもはそのような大人になって欲しくないと願うのも当然です。
「ありがとう」という言葉が出てくる子どもに育てる為のポイントとして知っておくべきことをご紹介します。

ありがとうの意味とは

普段何気なく使っている言葉ですが、ありがとうという言葉に込められている本当の意味を知ると、ぜひ子どもにも素直に言えるようになって欲しいと感じるものです。
漢字にすると「有難う」と書きますが、これは「有る」のが「難しい」という意味が込められており、めったにないという意味に繋がります。
昔の人は神様や仏様のご利益で奇跡的なことが起こった場合には「有り難し」と言いながらお祈りをしていたと言われています。
つまり、ありがとうという言葉は自分が希望したことが叶うことはめったにないのに、叶えてくれたことに対して感謝する言葉が語源になっており、人に対して感謝するために使う言葉として用いられるようになったという経緯が存在していたのです。

ありがとうを強要しない

子どもに何かをしてあげた時に親が強要してありがとうと言わせていませんか?
無理に感謝する言葉を強要するような言い方をすると、自ら進んでありがとうと言える子どもになりません。
自然にありがとうという言葉が出てくるようにするためのコツとしては、「どうぞ」と一言添えると良いでしょう。
何かを渡す時にどうぞと言うと、自然にありがとうという言葉が出てくるようになります。

自己肯定感を育てる糧に

ありがとうと感謝の気持ちを素直に伝えることは自己肯定感を育むことに繋がるとも言われています。
自己肯定感については、自分の存在について積極的に認めて自分を認めないようなことがないことをさしています。
現在は自己肯定感があまりない子どもが多いと言われており、自分に自信が持てずに自己否定する子が多いと言われています。
しっかりと自分に自信を持つことが今後の人生で大きなプラスになるので、子どもの頃からしっかりと自己肯定感を育む環境を大事にしたいものです。

親がありがとうと言う姿を見せる

子どもにばかりありがとうと言わせようと努力するのではなく、親自身も普段からありがとうと言っている姿を見せるようにしてください。
夫婦の会話でありがとうという言葉を何度も言っていると、子どもも自然にありがとうと言ってくれるようになります。
子どもと遊んでいる時にもどうぞとありがとうというやり取りを行なうことで実生活でもありがとうとスムーズに言えるようになってくれるでしょう。