体のゆがみの原因は?自分で対策出来る?

骨盤の歪みがもたらす多くの影響

ここ最近に登場したダイエット方法の一つが「骨盤ダイエット」です。
登場してから10年以上が経過したことでやや下火になった感じはありますが、体の中心にある骨盤が歪むことにより体内に多くの悪影響が及ぼされるということから理論はスタートしています。

骨盤は人の上半身と下半身のちょうど中心部にあたる、腰全体を覆う大きな骨です。
骨そのものは左右対称の形状をしているのですが、立ち姿をレントゲン撮影してみるとほとんどの人は骨盤の位置が左右どちらかに傾いてしまっています。

特にお腹の大きくなった妊婦さんの場合、重みに耐えようとするため後ろ側に体を反らせるようにして日常生活を送るため、骨盤の位置は体の重心から後傾した位置に置かれることになっているものです。

こうした前後左右への骨盤の位置のズレは体全体のバランスを崩すことになってしまい、体内の内臓の働きに悪影響をおよぼします。

まず最初に起こるのが血行阻害です。
人の体は股関節の付け根に大きな血管が入っていることから、骨盤が歪むことにより大きな血管が圧迫されてしまい全身の血行が悪くなってしまいます。

血行が悪くなると全身をめぐる血液量が減ることから代謝が悪くなり、免疫力の低下や肌荒れを招いてしまうことにもなるでしょう。

客観的に「姿勢が悪い」とされている人の大部分は骨盤が歪んでいると思った方がよく、年齢が高くなるほど直立した姿勢を支える筋肉が不足してくるためどんどん悪化の一途を辿ってしまいます。

骨盤の歪みチェックと自分で出来る改善方法

骨盤の歪みが簡単にわかるのが、証明写真風にまっすぐ座ってみるということです。
ボックスの証明写真で撮影をしてみたところ、左右の肩の高さが異なっていて失敗したという経験がある人も多いと思います。

骨盤が左右に傾いていると、自分ではまっすぐ姿勢を保っているつもりでもどちらかに傾いているということが起こるのです。

体の歪みを誘発する要因としては「足をよく組む」「肩掛けカバンをどちらか一方ばかりで持つ」「立っているときつい左右どちらかに重心を傾けてしまう」ということが挙げられます。

骨盤は上半身を支える32個の骨髄の土台となる部分なので、傾きがあると背骨が大きく曲がった状態になってしまい、それが「真っ直ぐ立っているつもりなのに曲がっている」という状態を作り出します。

骨盤の歪み矯正で最も簡単なのが、整体などプロの施術を受けることです。
マッサージサロンなど整体師さんがいるところでは骨盤矯正のプログラムを設けていることがよくあります。

自分で行う場合には、出産直後の母体を守るための「骨盤ベルト」などが便利です。
骨盤ベルトは腰全体を覆うようにして巻きつけるグッズで、自然に日常生活の中で骨盤の位置を戻してくれます。