夫の転勤が決まったら気をつけたい事

転勤で引っ越すメリット、気をつけるポイント

国家公務員や地方公務員、商社や総合病院勤務など、いわゆる「転勤族」と言われる仕事はかなりの種類があります。
最近ではライフワークバランスを重視することから、転勤がないか、もしくは近い範囲しか異動をしない職種を選ぶ若い世代も増えてきました。

しかし、転勤をしないと大手企業では実質的に昇進のルートが途中で途絶えてしまうことになります。
将来的な子供の学費や老後の資金を考えると、比較的身軽な時期に転勤をするということも、一つの選択になってくるでしょう。

そもそもとしてなぜ転勤という制度があるかというと、これは組織の硬直化や業務の怠慢を防ぐとともに、人材を育成するということを目的としています。
ただし現在ではそうした積極的な効果というよりも、企業の習慣としてそのまま継続しているという面もあり、近年デメリットが多く取り上げられるようになってきました。

一方で、数年で転勤になると思うことで、職場の人間関係などに問題があっても我慢ができるということもあります。

家族としては夫の転勤のために妻のキャリアが断絶してしまうなどまた別の問題もありますので、将来的に結婚を考えているならリモートワークなどができる職種を探すということも一つの方法になるでしょう。
転勤そのものは環境ががらりと変わるストレスのあるものですが、考え方によっては柔軟な働き方やそれぞれの地域の様子を知ることができるというメリットもあります。

単身赴任という選択のリスク

子供が幼い時期であれば、小児科や託児施設を調べて転勤による引っ越しに対応をしていくことも可能です。
ですが子供が学校に入る時期になってくると、小学校を何度も転校するといったこともあるので、学習の進度に問題が出てきてしまうこともあります。
「子供の頃仲良くなった友達と別れて悲しかった」という思い出を持つ人も多いので、できれば子供が進学する時期には落ち着いて教育を受けさせてあげたいところです。

子供のことを考えると、引っ越しではなく単身赴任ということも一つの選択になってきます。
単身赴任の場合、仕事をする夫のみが社宅など安い住宅に入り、妻と子供たちは一ヶ所にとどまって生活をしていくということになるでしょう。
なので夫婦という世帯の単位でありながら別居をするという寂しさが出てきてしまいます。

物理的な距離ができてしまうと、そこから心理的な距離感ができてしまうことも多いものです。
忙しくて家族のもとに長く帰っていなかったことで、子供が父親の存在や顔を忘れてしまうといった問題も起こってきてしまいます。
もし単身赴任を選択するのであれば、毎週の帰省やビデオ電話など家族としての一体感を感じられるようにする工夫が必要になるでしょう。